「物語」を使った広告の効果と作り方

「広告に物語を利用する」というのが今回のテーマです。なかなか反響を出すのが難しい石材屋さんで問い合わせが増えた事例と失敗した事例をもとに、物語を使った広告の効果の紹介とその作り方をまとめてみました。

以前ぱどでこんな広告が話題になりました

こちらが、ぱどでご掲載いただいた石材屋さんの広告ですが、掲載1回目に反応が7件あったそうです。物語調に工夫された1Pの版下は「墓石の広告はそう簡単には反応が出ない」という固定観念を覆しました。

しかしながら2回目。箇条書き調に「墓石についての豆知識」を載せた売り込み気味の内容に対しては、反応が0件だったそうです。

この反響の差は果たして何なのか。もちろんタイミングもあるでしょうが、それだけではなさそうです。今回は「物語広告」について考察しました。

1回目と2回目の広告の内容の違いとは

掲載1回目では「40代でご主人が他界し、悲しみにくれる奥様と経験豊富な石材屋さんの営業との人間同士のかかわり」がかなり感動的に書かれていました。ついつい感情移入して読んでしまいます。

しかし2回目の内容は「お墓を買うときに気をつけなくてはならないポイント」が並び、物語は存在しませんでした。お墓に関する勉強にはなりましたが、広告に気を留めていた時間は1回目の半分以下でした。

企業には売りたい商品があります。当然、宣伝するからには商品についてのこだわりや言いたいことがあります。しかし、その表現方法があまりに直接的だと、消費者は拒否反応を起こすようです。

物語で反響を上げる広告の作り方とは

読者の拒否反応を引き起こさせず、うまくこだわりを伝えるために「物語」は有効なようです。

1回目の広告も言いたいことは「親身に相談にのる営業マンがお待ちしています」とか「大切な人のために悔いのないお墓選びを」ということだけです。しかし、そのような内容が物語を利用することで、まったく嫌みなくいつの間にか深く伝わっていたことが反響につながったと考えられます。

今回の事例をもとに、物語を利用し、反響を上げる広告の作り方を簡単にまとめてみました。

物語広告の作り方

1.誰に読んで欲しいのかを明確化する

2.物語にそのターゲット層の一人を登場させ、彼女(彼)の夢や悩みを営業マンや開発者、店のオーナーが叶えた【実話】をストーリー調に表現する

3.機能を事務的に伝えるのではなく、商品が消費者の目に浮かぶよう視覚的に(あるいは聴覚、感覚的に)語る

3.その背景にある工夫や苦労、人間模様を見え隠れさせる

石材屋さんの1回目の広告では、その構造が限られたスペースで完全に再現されています。もしかしたらこの手法を研ぎ澄ましていけば、今後、画期的な販促手法となるかもしれません。

自慢話や言いたいことを一方的にしか言わない人の話には誰も耳を傾けません。しかし表現の仕方をうまく工夫すれば消費者の共感を得られます。

ぜひあしたの商売繁盛にご活用いただけますと幸いです。